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楽しむという"初心"。

きっと「楽しい」にも、色々段階があるのだと思っています。


初めて"知った"という心が踊るような「楽しい。」

"できるようになった"という「楽しい。」

"さらに上を目指す"という「楽しい。」などなど。


息子の縄跳びがそうでした。

初めは縄を跳んで、僕らにすごいね〜と言われるのが楽しくて、そして回数が飛べるようになって、技を覚えて色々できるようになってきて楽しくて、そして目標ができて、それをクリアしたい、クリアできた!という楽しみ。という階段を上がって行ったような気がします。


そんな色々な「楽しい」の中で「初心」と言ったら、どこになるのかなと。



「それ、まだただの「型」だからね・・・。」と言っても、「いい感じだね!いい感じだよ!」と楽しそうに笑う妻。

こんなことでも楽しそうにされると、頭の中が計算式でいっぱいの僕まで「クスクス」と、つられてしまいます。


普段はおっとりして、いつも楽しそうに笑っていますが、図面を描かせたら、無駄な動きなく、綺麗な線で、あっという間に仕上げていきます。



図面だけでなく、妻の考えるデザインやプランも、女性目線でやさしく、細かいところまで考えられていて、僕はもちろん、みなさんにもとても喜んで頂けていると思います。


いつしか本質的な部分ばかりを求めて、いつも深く深く潜ろうとしてしまいがちですが、笑う妻の姿を見ていると、「ものづくりに関わり、誰かを喜ばせたい」ということを、心から「楽しんでいる」のが伝わってきて、また、こういう浅瀬で楽しむという「初心」も大切にしていきたいと思わせてくれます。


そんな妻のおかげもあって、僕もいつも"充実した心"で、家具作りと向き合うことができているかのしれません。



その後は、図面を挟んで真剣な話し合いが繰り返されて、背もたれの加工をどんどん進めていき、治具を新しく作り直したり、調整を繰り返して、1段目のアームの荒削り(これは試作の背もたれ)までたどり着きました。


ここからさらにもう一段木を重ねて、角度をつけて削り出し、背あたりをよくしていきます。

そして南京鉋という特殊鉋で形を整えて、切り出しという刃物で細かいところも削っていきます。


アームの高さや幅は、妻が言ったように、とってもいい感じでした:)


また明日もコツコツ頑張ります。


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