僕の工房には、どんなに忙しくても、残業になっても、文句一つ言わない、とても優秀な仲間たちがいます。
全体的にドラゴンボールに登場する"ナメック星人"のような顔色をしていますが、僕よりもずっとキャリアは上で、30年以上経った今もバリバリ現役で頑張ってくれています。
先月、"角ノミ"がとんでもないタイミングで機嫌を損ねてしまい、とんでもない混乱を招き、挙げ句の果てに近くの尊敬する工房にお世話になってしまうという事態を引き起こしましたが、それでも基本的には本当にいつも素晴らしい仕事をしてくれます。
どうしても"冷たい"や"量産"というイメージが先行しがちで、さらには"手抜き"というところまでたどり着く事もある機械ですが、"最後の仕上げは人の手で"という温もり溢れる言葉にたどり着くまでの"影の立役者"として、様々な機械という"他力"が関わっているはずです。
響きがいい"手仕事"の工程にはスポットが当たりやすく、響きの悪い"機械仕事"の工程は影を潜める事が多いのはちょっと残念。
”最後を仕上げる自分の手”にたどり着くまでの、機械を調整して使う自分の手、そして機械を作ってくれた人の手、機械を修理くれる人の手も含めて、僕はこの機械たちを、一緒に働いてくれている"仲間"のように、"扱い方"だけではなく"存在"も大切にしていきたいと思っています。
3月も残すところあとわずか。
温かくなり、桜も開花しはじめるこの季節・・・。
"のんびりと散歩"も気持ちがいいし、"車でドライブ"も気持ちがいい。